有害な男らしさから脱却する方法【これからの男子へ】

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「有害な男らしさ(Toxic masculinity)」という言葉があります。

伝統的に決まっている「男はこう振る舞うべき」という規範は、しばしばDVや自責など、他人や自分を傷つける結果に繋がることがあるため、それを指して生まれた言葉が有害な男らしさです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/有害な男らしさ

これを受けて、「男らしくなくても良いんだよ」と学校や親から教えられた男子もいるかもしれません。

しかし実はフェミニストと多くの女性は「男らしさ」自体は、今も求め続けています。

デートでは男性が奢るべきという主張や、男性側に高い収入を求めたり、女性をエスコートする男性を拍手喝采で褒めるのはその証拠です。

男性に「男らしさ・責任感・甲斐性」などを求めた上で、「有害な男らしさだけはなくてもいい」と語る女性の性質を踏まえておかないと、「同性からも尊敬されず、女性からもモテない男」になってしまうので、注意です。

そこで今回は、これからを生きる男子の皆様に、有害な男らしさから脱却した上で、男らしさを確保する方法について話したいと思います。

有害な男らしさと、良い男らしさの違い

有害な男らしさと、良い男らしさ

相手を思いやるのが良い男らしさ

有害な男らしさと、良い男らしさの違いは「相手を思いやるかどうか」です。

男はこうあらねばならないという感情は、内側に向いています。相手のことは無視して「自分はこうするのが正しい」と決めつけています。その結果、そこから逸脱した人間を下に見たり、男らしさのために他人を傷つけたりしてしまうこともありますが、相手を第一に考えればこのような行為は避けるべきだとわかります。

ゆえに、有害な男らしさから脱却する方法の1つ目は「相手のことを常に考える」です。

自分を尊重するのが良い男らしさ

また、相手だけでなく自分のことを考えるのも大切です。

男性の中には「男らしい振る舞い」をしたくない人もいます。LGBTとか関係なしに女性のように楽しくおしゃべりしたい人、自分の好きな趣味に熱中したい人など、その人にとって何が正解かは人それぞれです。その感情に無理やり蓋をすればストレスになりますから、有害な男らしさからの脱却には「自分が本当にやりたいこと」を見つめ個性を重視することも大切です。

「自分を尊重する」これが、有害な男らしさから脱却する2つ目の方法です。

真の男らしさを手に入れる方法

本当の男らしさ

とはいえ、何も考えず上の2つを実行してしまうと、「取り繕ってばかりで中身のない男」か「自分のことばかりで関わりづらい男」になってしまいます。

有り体に言えば、女の子にモテません。

男性の多くは生物学的に女性と結ばれることを願いますから、ただ思いやりや個性を重視しても、良い未来に繋がる可能性は薄いです。そうでなくとも、上記のような人間は同性の友だちも出来づらく仕事でも尊敬されません。仮に結婚できても、家族から愛されない可能性があります。

ゲイ同士だって、中身のない男にはあまり魅力を感じないでしょう。

何も考えず有害な男らしさを捨てることには、それだけ多くのリスクがあるんです。

そこで、次は有害な男らしさを捨てた上で、男性としての魅力を引き上げる「男らしさ」を確保する方法をお伝えします。

自分が傷つくことを厭わず行動する

まず、「相手のことを常に考える」とは「傷つけないように配慮する」とは違うことを念頭に置いてください。傷つけないように配慮するのは、言い換えれば「自分が傷つかないように配慮する」のと同じです。

それが行き過ぎると、女性に対して「迷惑かもしれない(嫌われるかもしれない)」と食事に誘ったり、メッセージを送ることすら躊躇するようになります。

それはただの臆病者です。

傷ついてもいいんです。

食事に誘って、潔く「キモイ」とフラれる。まだ起きてもないことをクヨクヨ考えるより、とにかく行動して、ダメでもサッと切り替えていく方が男らしく魅力的です。

女性からすれば「キモイやつに誘われて迷惑」かもしれませんが、もしかしたらほんの1%「誘ってくれて嬉しい」可能性もあります。もしそうなら「誘わない」ことの方が、むしろ相手を尊重してません。

これは友だち相手でも同じです。自分なんかが誘って迷惑じゃないか?なんてビクビクしている人間は、友達も少なくなりがちです。

相手の気持ちなんて見てるだけじゃ分からないのだから、まずは話してみて、それでことの成り行きを見守る。相手のことを考えるには、まず行動と会話から。

もしかして困ってるかもしれない人に対して「どうしましたか」と声をかけるのが、これからを生きる男子の皆さんに求められる男らしさなんです。

他人にとって価値のある個性を磨く

また「個性の尊重」が叫ばれる現代、もしかしたら皆さんは「他人と比べること」が悪のように教えられているかもしれません。

しかし残念ながら、社会に出ると常に他人と比べられます。学校生活においても様々な場所で比較された経験はあると思います。

このような比較される多様性の社会において本当に大事なのは「個性があること」ではなく「その個性が、他人にとっての価値でもあること」です。

ゲームが好きなら、ゲーム内で上位の成績を目指す。プレイングが下手なら、トークの面白さやアイデアを駆使して、有名配信者をめざす。あるいはゲームを作る側に回ってプログラミングに挑戦してみる。ゲームの世界観を解説した記事や動画を作ったり、好きなゲームのイラストを描いてもいいでしょう。

このような個性の先にあるその人の強みはやがて自信に繋がり、将来必ず「男の価値」を引き上げる要因になります。

個性的で能力があり、かつ自分に自信のある男性は、当然女性や友達からも好かれやすくなります。

これこそが、今の時代に求められる「男らしさ」です。

男らしさを捨ててはいけない

人間的な魅力に溢れる未来

まとめると、有害な男らしさを捨てつつ、「自分が傷つくのをいとわず、相手を思って行動する」「自分の得意分野で誰にも負けない強みを作る」ことが、これからの男子に求められる男らしさです。

多くの有害な男らしさについての記事では、「男らしさ自体が悪」であるかのような誤解を受ける書き方をされていますが、男らしさ自体はあった方が人間的に魅力になるということがお分かりいただけたと思います。

表面的な言葉に踊らされず、人間的な魅力のある男を目指して、自分に何ができるか考えましょう。

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